ビジネスの不確実性をプロトタイピングで解消する
電通内に、顧客企業のイノベーションを創出するための組織「ビジネスデザインスクエア」が発足しました。本連載では、メンバーが「電通の考えるビジネスデザインとは何か」をお伝えします。第2回はビジネスデザイナーの坂巻匡彦氏が、プロトタイピングについて語ります。
※プロトタイピングとは:実働する試作モデル(プロトタイプ)を早期に制作し、利用者に機能や操作性を確認してもらい、その要望を反映させる開発手法。
【目次】
▼機能差別が難しくなったプロダクトや、参入障壁の低いサービスには体験価値での差別化が必要
▼「最高のアイデアだったのに、実際に作ると面白くない」をプロトタイプで回避
▼プロトタイプを三つに分解して考える
▼全く新しいアウトプットを生むためのプロトタイプ
▼ビジネスの先進性と不確実性のジレンマにプロトタイピングで挑む
プロダクトやサービスには体験価値での差別化が必要
はじめまして、ビジネスデザイナーの坂巻です。私はもともと電子楽器メーカーでプロダクトプランニングとプロダクトデザインを統括する室長をしていて、その知見を生かすために電通ビジネスデザインスクエアに参加しました。
今のビジネスに、プロトタイピングはどのように役に立つのでしょうか?
機能差別が難しくなったプロダクトや、参入障壁の低
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