GATAG:編集部
「おんな城主・直虎」は、視聴率はともかく、歴史ドラマとしては、なかなか面白い洞察を含んでいてなかなか楽しめている。11月12日放送分は、「魔王のいけにえ」と題して、信康事件を扱っていて、どんな刺激的な内容かと期待したのだが、案に相違して、信康をできのよい模範生的な息子ととらえ、築山殿もいろいろ諍いはあったにせよ、家康の妻としての自覚を持った女性にするといういまどきこんな見方をする人もいるのかというあほらしさ。
信康の近臣が武田と通じて家康の暗殺を謀ったので、監督不行き届きで信康と岡崎衆が謹慎を命じられるが、忠誠ぶりを発揮して処分は解除されそうになっていたということにした。
織田信長も、信康を評価していたが、家康と同等の官位を与えて家康を懐柔しようとしたが、信康がそれを断ったことから腹を立てて、妻の徳姫の不満を契機に武田と通じているとして処断することを家康に強制したということになっていた。家康は悩んだが、実母から家のためには子を殺すこともあるというのが武士のならいといわれて決断することになっていた。
しかし、信康が家康とあまり年齢差がないこともあって、父の家康に対抗するような動きをし、また、老臣たちに厳しくあたる一方、若い家臣からは家康より人気があり、対立が深刻だったことが確実だとわかっている。
おそらく、信康を処分したいと言い出したのは家康であって、舅である信長
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