上記のような見出しを付けたら、きついお叱りを受けるかもしれないが、当方が言っているのではない。バチカン法王庁内の高位聖職者、枢機卿たちが、時には呟くように、時には大声で叫んでいるのだ。
ローマ・カトリック教会の長い歴史の中でローマ法王に対し「異端者」呼ばわりすることなど考えられなかった。ヨハネ・パウロ2世時代(1978~2005年)、ローマ法王は絶対に誤らないという「法王不可謬説」があったほどだ。それがここにきて、南米出身のフランシスコ法王に対し厳しい批判が聞かれるのだ。
▲ウィーン市の街風景(2017年10月撮影)
その批判の内容も中途半端ではない。教会で「異端者」とは、教義に反している者への最高級の批判を意味する。それがローマ法王に向けられていることに、事の深刻さが理解できるというものだ。
ただし、“捨てる神あれば拾う神あり”だ。“異端者呼ばわり”されているフランシスコ法王を守ろうという声が出てきたのだ。その声は反法王派より数的には圧倒的に多いが、メディアが「反法王派」の批判の声により関心を示す習癖もあって、法王支持の声はこれまで無視されてきた経緯がある。
メディアは通常ではないことに注目し、それを少し大げさに報道するのが常だ。法王支持は当たり前で、法王批判は通常ではないと受け取られてきたが、ここにきてメディアが法王支持派の声にも関心を払いだしたというこ
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フランシスコ法王は異端者?
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