ブログで100万の秘訣ってなに?
詳しくはコチラ

アルゼンチン政府はなぜ借金を返せなかったのか

経済ニュース
総選挙は希望の党のひとり負けで、安倍政権の信任投票のようなものだった。これ自体は国際情勢が不安定な中で結構なことだが、彼が勝利の弁で「プライマリーバランス(PB)を無理やり黒字化して、アルゼンチンは次の年にデフォルトになった」といったのはおかしい。
これを土居丈朗氏が指摘しているが、「PBを無理やり黒字化したから次の年に債務不履行になったのではない。債務不履行を避けようとPBを黒字にした」というのもおかしい。図のようにアルゼンチンは2014年にデフォルトになったが、その前からPBはずっと赤字である。
安倍首相の話は、その前の2001年のデフォルトを指していると思われる。「経済を成長させ、投資すべきものはしっかりと投資しながら、財政健全化を図っていきたい」とか「無理矢理に経済に負荷をかければ、皆さんが就職できなくなる」という話は国会答弁でも出ており、藤井聡『プライマリー・バランス亡国論』の孫引きだろうが、この元が間違っている。
藤井氏の本には奇妙なことに問題のアルゼンチンのPBが書いてないのだが、これを世界銀行の統計からみると、ここでも1990年代後半のPBは赤字で、黒字になったのはデフォルトした2001年からだ(これは借金の一部を帳消しにしたので当たり前)。
したがって安倍首相の話は事実誤認だが、本質的な問題は「無理矢理に経済に負荷をかけた」からデフォルトになったのかということだ

リンク元

コメント

タイトルとURLをコピーしました