9月FOMC議事要旨、低インフレを協議しつつ12月利上げを予想
9月19~20日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は、1)資産圧縮を決定、2)低インフレへの見解は真っ二つ、3)12月利上げを織り込む——の3点が材料視されました。9月FOMC議事要旨の詳細は、以下をご覧下さい。
▽バランスシート政策
・FOMC参加者は、資産圧縮の決定が適切と判断。
・多くの(many)参加者は資産圧縮がゆるやかなペース(6月FOMCで発表した政策正常化原則で計画を表明済み)となり、金融市場関係者も理解しているようだと強調。
・参加者は、資産圧縮開始に伴う金融市場の影響が限定的になると予想。
▽利上げについて
・多くの参加者は、中期的な見通しに概して変化がなければ年内の利上げが適切と判断。
・多くの参加者は、今年進行した低インフレが一時的ではなく持続的な動向である可能性を懸念、利上げにはインフレ基調の精査が保証されると認識。
・そのうちの数人(a few)は、短期的に追加利上げの必要性はないと主張(筆者注:セントルイス連銀総裁、ミネアポリス連銀総裁か)。
・逆にその他の複数の(some)参加者は完全雇用に達したと考え、インフレ上昇リスクをにらみ、利上げを継続すべきとの見解を表明。2015年12月以降に利上げを開始したものの、金融動向が緩和的である点を懸念材料の一つに挙げる。
・数人の参加者は、追加利上げに対し低インフレが継続しない可能性を示す経済指標
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