10月1日から1週間の国慶節休暇に入った。4日は旧暦の8月15日、中秋節だ。多くの教師、学生は実家に戻った。家族団らんで満月を眺めるのが、伝統的な過ごし方だ。古人は、家族と離れ異郷で暮らす孤独を、中秋の名月に託した。
中秋節は月餅を贈り合うのが習わしだが、思いもよらないプレゼントが届いた。6月に卒業した汕頭大学新聞学院の卒業生たちが手作りのアルバムを作ってくれたのだ。
厚紙の表紙がついて、60ページを超える分量がある。最初の授業の思い出や、喫茶店で課題研究の議論をしたこと、一緒に山登りをしたこと、午後ずっとお茶を飲みながら将来の仕事や恋愛について語ったこと、大学近くのレストランで食事をしたこと、卒業式の前日、私の部屋に来て一緒に料理を作って食べたこと、ガウンと角帽をつけた卒業の記念写真撮影、そして、最後のページにはみんなでアルバムを作る光景まで紹介されている。さすがジャーナリズム学部の学生だ。
インターネット時代の到来で、あらゆるものがデジタル化され、コピーされ、自分の手で触れて感じる経験がますます少なくなっている。祝祭日のメッセージも携帯で自由自在に送られてくる。それでも、学生たちが手作りにこだわり、世界に一つしかない、オリジナルのアルバムを贈ってくれたことがうれしい。人の感情は複製ができない。そんな大切なことを教えてくれた。
私が大学に来てまだ1年。知り合ったのは彼女
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