10月15日はオーストリアの国民議会選(下院、定数183)が行われるが、同日、ドイツのニーダーザクセン州議会でも早期解散され、前倒し選挙が行われることになった。連邦議会選(9月24日)で躍進した極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)がフラウケ・ペトリ―共同議長の離党後、どのような戦いを展開させるか興味深い。同州議会選ではメルケル首相の「キリスト教民主同盟}(CDU)と社会民主党(SPD)が拮抗している。
▲世論調査ではトップを走るクルツ外相の選挙ポスター(2017年9月26日、ウィ―ン市内で撮影)
読者の関心が分かれるところだが、ここは当方がお世話になっているオーストリアの国民議会選の見通しをまとめたい。複数の世論調査では、セバスティアン・クルツ外相(31)が率いる国民党が約32ポイントで第1党、それを追ってケルン首相の社会民主党と極右政党「自由党」が25ポイント前後で並び、その後、「緑の党」、中道リベラル新党「ネオス」など小政党が6・7ポイントとなっている。投票日まで大きな変動が生じない限り、クルツ外相が31歳の若さで首相の座を射止めるのはほぼ確実だ。
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▲社民党のケルン党首(首相)の選挙ポスター(2017年9月26日、ウィ―ン市内で撮影)
国民党が政権を担当したのはシュッセル首相時代以来(2000~07年)だ。社民党との連
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31歳のクルツ氏が首相に就任か
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