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【映画評】プラネタリウム

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1930年代。アメリカ人スピュリチュアリストである姉妹、ローラとケイトは、降霊術ツアーでヨーロッパを訪れ金を稼いでいた。美しく聡明な姉ローラはショーを仕切る野心家で、霊感が強く純粋な妹ケイトは自分の世界に閉じこもる内気な少女だ。この美貌の姉妹の才能に魅了された映画プロデューサーのコルベンは、世界初となる心霊映画の撮影を持ちかける。華やかな都パリを訪れた姉妹は、映画製作に挑むが、上手く演じられないケイトに対し、ローラは女優としての才能を発揮し始める。一方、男女の区別なく火遊びを楽しむコルベンは霊感があるのはケイトだけだと見抜き、有害な電磁波を使う実験に挑んだ。信頼関係で結ばれているコルベンとケイトを目の当たりにして、ローラは激しく嫉妬するのだが…。
心霊術師の美人姉妹が、一人の映画プロデューサーとの出会いから運命を狂わせていく様を描くミステリアスなドラマ「プラネタリウム」。物語はフィクションだが、キャラクターにはモデルがいて、実在したスピリチュアリズムの先駆者、フォックス三姉妹と、フランスにトーキーを導入した伝説の映画プロデューサー、ベルナール・ナタンからインスピレーションを得たという。一見華麗に見える1930年代は戦争の足音が聞こえる不穏な時代だ。そこに、美貌の姉妹が繰り広げる神秘的な死者との交霊や、ユダヤ人映画プロ

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