A案という名の大罪
電通CDCの中尾孝年と申します。6回にわたり僕の著書『その企画、もっと面白くできますよ。』のコラムを連載することになりました。
文字数に限りがある中ではありますが、本に書いた事をなるべくたくさんご紹介できるように頑張ります。えっ?ちょっと待てよ…でも…本当に全部紹介しちゃったら…誰も本を買ってくれなくなるじゃないですか! それはマズイ。というわけで、ほどほどに紹介していきたいと思います(笑)。
ABC型提案からCCC型提案へ
新人だった頃、年配のクリエーティブディレクター(CD)とか営業部長とかによくこんなことを言われました。
「俺はお得意さまのストライクゾーンが見えている。だからおまえみたいに好き勝手な提案はせず、ちゃんとど真ん中に投げ込んで何年も扱いを守ってきたんだ!」
それは大間違い。「ど真ん中の案=無難で面白くない案」を提案する人よりも、「面白い」を提案、実現できる人の方がクライアントのストライクゾーンがはっきりと見えています。
ど真ん中にしか投げられない人はストライクゾーンがぼんやりとしか見えていない。だから、ど真ん中に投げるしかない。「面白い」を提案、実現できる人はストライクゾーンがハッキリ見えている。だから、ゾーンギリギリの「最高の面白い」を提案して実現させることがで
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