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【映画評】ギフト 僕がきみに残せるもの

経済ニュース

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アメリカンフットボールの元選手スティーヴ・グリーソンは、ハリケーン・カトリーナの被害で悲しみに沈む市民に奇跡のプレーで勇気と元気を与えた特別なスーパースターだった。引退した彼は2011年に、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)と告知される。その直後に、妻ミシェルの妊娠が判明。やがて生まれてくる息子のために、スティーヴは子どもに残すビデオダイアリーを撮り始める…。
難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症したアメリカンフットボールの元選手スティーヴ・グリーソンのビデオダイアリーを基にしたドキュメンタリー「ギフト 僕がきみに残せるもの」。映画の主な素材は、約4年にわたり撮影した1500時間ものビデオ日記だ。スティーヴ自身が撮影したものと、彼の旧友で介護にも関わった2人の撮影者による映像で構成されているが、スティーヴとその家族のありのままの姿が映し出される。きわめて個人的なビデオ映像が果たして映画になるのだろうかと最初は疑問に思ったが、監督やカメラマン、編集者との確かな信頼関係があるのだろう、このドキュメンタリーは想像以上に興味深く感動的なものに仕上がっている。
ALSのことは「博士と彼女のセオリー」「サヨナラの代わりに」「君がくれたグッドライフ」など、多くの映画で描かれていて、何となく知っているつもりでいたが、本作では病気の進行

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