「ごっつぁんです」名古屋での”塩ちゃんこ”と夜の猛稽古
私たちがちゃんこをいただいている目の前、1m余りのところで元関脇・安芸乃島の高田川親方が若手から順番に今日の相撲について指導していましたが、輝関にはいっそう厳しく叱責しました。
師匠の指導中、輝関はずっと直立不動で立ちっぱなし、その傍らで我々はちゃんこを食べていましたが、本当に厳しい指導でした。
立ち合いから始まって技術的指導にとどまらず
「お前は上に上がりたいのか?」
と精神的なことや本人のモチベーションの話まで、今日日(きょうび)普通の会社で言ったらパワハラと言われるようなことまで親方から厳しく実に30分ほどにも及ぶ指導でした。
輝関が当日に戦った相手は、実は、横綱・白鵬でした。
しかも横綱に初挑戦、そして敗北。
あくまで素人考えですが、横綱・白鵬に初挑戦で負けてここまで厳しく言われるのかというほどに本当に凄まじい指導でした。
横で食事をご一緒した高田川部屋所属の行事・式守勘太夫さんが、
「親方はもっと上に行けると思ってるし、もっと上に行って欲しいんだよな」
「だから厳しいんだよ」
と解説してくれましたが、本当に凄いものでした。
しかし、驚いたのはその後です。
親方に
「もういい、食事しろ」
と言われて輝関がようやく食事を始め、わずか15分か20分でばーっと食べました。
そしてその後、なんと我々の横の土俵で輝関はまわしをもう1回つけ、ほどなく親方も再び現れて夜稽古を始めました
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