デザイン視点からのイノベーションを学ぶ経営者たち
前回は、デザイナーたちの自由な発想がコンサルティングに生かされることで、イノベーションの可能性が大きく広がることを説いたfrogのストラテジー・イノベーション部門のリーダー、ティモシー・モリー氏のコラムを掲載しました。今回は、企業の経営者たちにとってもデザイン思考が重要であることを、多国籍コングロマリット企業、GE(ゼネラル・エレクトリック)の例と共にご紹介します。
コネクティッドな時代の中で生まれた新たなビジネス環境
インターネットの遍在性がビジネスのルールを一新しました。ワールドワイドウェブは、低コストの接続方法を提供しただけでなく、イノベーションを加速させ、スマートフォンやソーシャルネットワークの出現を先導しました。
突如として、消費者は商品やサービスを即座に評価し、その意見をシームレスに友人とシェアできるようになりました。それと同時に、OSを使いこなすスマートな消費者はモバイルデバイスの恩恵を享受し、顧客体験に対する期待は爆発的に高まりました。
こうした流れに乗って主導権が消費者に移ったことで、新たなビジネス環境が生まれました。この状況に対応する方法を模索するなかで、企業のトップは、新製品を生み出すデザイナーのアプローチが、組織の抜本的改革に応用できることに気が付いたのです。
ここ40年の間に、デザインは少数の才能ある個
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