リヴィング・スルー・ザ・キューバ
街のどこにいても、ボンゴ、コンガ、トランペット、サックスが聞こえてくる。ヴェンダース「ブエナビスタ・ソシアル・クラブ」でキューバが「発見」されて20年になる。が、足を運んだのは初めてだ。ライ・クーダーのように音楽の邪魔をしたりせず、楽しむ。
XTCの最高傑作アルバム、Black Seaをウォークマンに入れて、ロンドンで“Towers of London”を聴いたのが81年。もっとよく聴いた“Living through another Cuba”こそ現地で聴かなきゃ、と思ってから36年経っていた。
歌とギターはすぐ「ぴんから兄弟」だと判別できるが、ギター、フルート、ベース、マラカス、ボンゴの編成はラブユー東京「黒沢明とロス・プリモス」、森とんかつ泉にんにくカーこんにゃく「ブルー・コメッツ」、どちらが近いか、などとかつての奴隷・家畜市場で考える。
ハバナにも宮川左近ショウがいる。
男同士でいたって色気はないけれど。しっかりやりましょ時間まで。
広場で突然はじまった女子ルンバに、手拍子したいと思えど、カウベルは3+3+2の8拍子で、隣のコンガは3拍子、だから24拍で1節か、その横のコンガはひたすら三連符を打ち、乗せるヴォーカルは何拍子かもわからない。入り込めない土着がある。
のたうつドラムに、ためにためるトランペット。キューバのド演
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