物事は「やればできる」のか⁈(写真AC:一部編集部で加工)
「俺だってやればできるんだ!」という言葉を私は何度か耳にしたことがあります。自分の置かれた不幸な境遇を嘆きつつ、アルコールの飲みながら口にする人が多かったと記憶しています。
中根千枝氏は「タテ社会の人間関係」で次のように書いています。
能力主義をとる場合には、個々人の能力を克明に判定する必要が生じ、それに対応するメカニズムが当然要求されるのであるが、日本社会においては、そうした判定法が雇用制度として存在しなかったばかりでなく、一般の人々の生活においても能力主義という習慣は、ほかの諸社会に比べて非常に低調である。
伝統的に日本人は「働き者」とか「なまけ者」というように、個人の努力差には注目するが、「誰でもやればできるんだ」という能力平等観が非常に根強く存在している。
以上の仲根氏の論によると、人間には能力差があるにもかかわらず、日本社会はそれを明確にしない(したがらない)傾向が強いということでしょう。運動会の徒競走で「みんなで一緒にゴールイン」というのはその典型なのかもしれません。
確かに、スポーツの世界では「持って生まれた能力」が大きくモノを言います。いかにイチロー選手が努力の人だからと言って、おなじ努力をすれば誰もがイチロー選手になれる訳ではありません。生まれたときから毎日走る練習をしても、オリンピックで金メダルはとれま
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「やれば出来る!」は本当か?
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