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松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚が収監されている東京拘置所(Wikipediaより:編集部)
不都合な事実を黙殺した”西山鑑定”
2006年2月20日、168日もかけた西山”鑑定”の結果が出ました。
西山氏の”鑑定書”は、全部で88ページもあったそうです。しかし、そのうちの65ページは公判記録や東京拘置所の記録で占められ、西山氏の”鑑定”は23ページに過ぎません。
しかも23ページしかない”鑑定”の中で、実際に西山氏が見た父の状態について触れているのは、たったの4ページだったそうです。
この”鑑定”はそもそも、裁判所による「訴訟能力を有するとの判断は揺るがない」という前提の元で行われたため、最初から結論が決まっていることは、うすうすわかっていました。しかし西山氏の”鑑定書”は、そのわたしの想像すら絶するものでした。
次回から、”西山鑑定”の内容についても、見てきたいと思います。
内容を吟味することなく、間違った記録に基づいて鑑定
西山氏が引用している拘置所の記録には、明かな虚偽も混ざっていました。たとえば拘置所は、食事の際に、父がスープの一滴もこぼさずに食べる

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