僕はスタートアップやそのプロダクトを紹介する記事を書く際、より深く理解してもらえるよう、周辺環境や競合プロダクトについても極力触れられるよう心がけている。だが今日は、ある企業が先行するスタートアップの「競合」というにはあまりにもそっくりなサービスを始めていたので、それを紹介したい。
あらかじめ断っておくと、領域でも、機能面でも、UI/UXでも、設計思想でも、「あれ?これは(他社の)あのプロダクトに似ているな」なんて取材の最中に思うことは往々にしてある。今さらタイムマシン経営なんて言葉を用いなくても、西海岸で新たなサービスが話題になれば、それをカルチャライズしたようなサービスが日本のスタートアップからリリースされるなんてことは多々あるし、ある新領域のサービスに注目が集まれば、そのサービスがデファクトスタンダードになる前に、続々と競合サービスが出てくる。そうやって競い合って市場が形成されていくものだと思っている。
最近の例で言えば、フリマアプリがまさにそだった。女性特化のアプリで市場を切り拓いたのはまず「フリル」だ。メディア露出も控えてサービスを育てたが、その実情を知るや、スタートアップからサイバーエージェントやLINEといった大企業までが数多くの競合アプリを生み出すに至り、後発だった「メルカリ」がダウンロード数では突出するという結果になった(一方で楽天傘下となったフリルも手数料無料化
コメント