写真ACより(編集部)
昨今、「非婚化・晩婚化」が議論になっています。主に、非婚化や晩婚化が少子化の原因となり社会全体としてマイナスだいうニュアンスでしょう。
少子化云々というと、「子供を産む産まないは個人の自由だ」「子供は道具じゃない」と批判をする人たちがいます。
これは実にもっともな批判であり、わたしたち個々人には「子供を持つかどうかを決める」自己決定権があります。また、子供は親世代のための道具ではなく個々の人格をもった人権享有主体です。
ただ、「少子化云々」というのはマクロの問題であり、国や社会という単位での議論なのです。個々人の自己決定権はミクロの問題なので、マクロの視点からの意見に対してミクロの視点から批判をしても議論は絶対に噛み合いません。
マクロの視点から見れば、少子化という面から見た子供とは年齢以外には全く個性を持たない存在であって、人数だけを問題視するものですから。
今回取り上げる「非婚化・晩婚化」というも、あくまでマクロの視点からの問題です。
ミクロの視点からすれば、すべての人は「結婚する・しない」「いつ結婚する」という自己決定権を持っています。ですから、いつまでも結婚しない特定の人をつかまえて「お前のようなヤツが少子化という社会の不利益を招いているんだ」と批判するのは許されざる暴言でしょう。
個性を持ったミクロの個々人を、次元の異なったマクロの視点で批判してい
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