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『電通と博報堂は何をしているのか』

経済ニュース

中川淳一郎の最新作『電通と博報堂は何をしているのか』(星海社新書)を読んだ。電通過労自死事件で大手広告代理店が注目されている今日このごろ。元社員であり、現在も仕事で広告業界との接点がある者の渾身のレポートである。半径5メートル以内で見聞きしたことを中心に、あくまで持論を展開しつくす彼の本づくりのメソッドはますます円熟味を増していると感じた。
前書きの最後に、こうある。
本書は、元博報堂社員の筆者自らの経験と、十数名の電通・博報堂現役社員に取材をして得た情報をもとに書き上げた「業界案内」であり「会社案内」である。
たしかに、本書は「業界案内」「会社案内」たり得ている。企業側の論理で作られる会社案内のパンフレットや、採用ホームページとは違い、関係者たちの生々しい証言が魅力である。いや、それよりもOB・OG訪問の実況中継とも言ったほうが近いといえるだろう。
中川淳一郎は、入社して間もない頃、上司にホイチョイ・プロダクションズ的な世界は本当にあるのかと聞いたという。上司は80%くらいは本当だと語った。実際はどうだったのか。それを明らかにしていくのが本書である。
どんな大学から採用しているのか、コネ入社の実態、広告代理店ならではの会議の進め方などがよく理解できる。私が就活をしていた約20年前にも話題となった、「電通と博報堂の違い」なども、組織風土の違いを中心によく理解できるものになっている

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