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「金ファミリー情報」は最大タブー

経済ニュース
李雪主夫人を伴い、遊園地の視察に訪れた金正恩氏(新華網サイトより:編集部)
マレーシアのクアラルンプール国際空港内の「金正男暗殺事件」について、北朝鮮の国民はほとんど知らされていない。「金正男氏」の存在すら知らない国民が多い。ましてや、金正男氏が金正恩労働党委員長の異母兄に当たるという情報はまったく知らないだろう。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は23日、正男氏暗殺事件を初めて報じたが、「わが共和国公民が飛行機搭乗前に突然ショック状態に陥り病院に移送される途中で死亡したことは、思いがけない不祥事としかいいようがない」と報じただけだ。正男氏の名前も親族関係である事実も何も言及していない。
北朝鮮では故金日成主席、故金正日総書記、そして金正恩党委員長の3代の世襲国家だが、その金ファミリーに関する情報は最大のタブーと受け取られてきた。
北の国営メディアも公式行事やイベントに出席する指導者の名前を公表するが、その家族構成や関係については報じない。それを知ろうとすれば、金ファミリーの動向を探るスパイと受け取られ、政治収容所送りか、悪くすれば処刑されるのがオチだ。北の国民はそれを知っているので金ファミリーについて敢えて知ろうとしない。
ウィ―ンに本部を置く国際原子力機関(IAEA)で唯一の北朝鮮査察官だった金石季(キム・ソッケ)氏は「君、核問題については答えられる範囲、返答するが、金ファミリ

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