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【映画評】男と女

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子どもたちの国際学校のために、フィンランド・ヘルシンキにやってきたサンミンと海外勤務中のギホンは、二人でフィンランド北部にあるキャンプ場に向かうが、途中、大雪で通行止めとなり森の中の小屋へと向かう。荒涼とした雪原の中、二人は、感情に身を任せ求めあい、名前も知らないまま別れる。それから8ヶ月後のソウル。あの時のことは雪景色が見せたひと時の夢だったのだと思い、日常に戻ったサンミンの前に、突如ギホンが現れる。再会し、惹かれあう二人だったが…。
雪のフィンランドで出会った男女が互いに家庭を持ちながら激しく惹かれあう姿を描くラブ・ストーリー「男と女」。クロード・ルルーシュ監督の名作仏映画と同名の邦題だが、リメークというわけではなく、おそらくインスパイアされたのだろう。共に家庭を持ちながら不倫に溺れるサンミンとギホンには、障害がある子どもを持つという設定で、より禁断の恋のカラーが濃くなっている。雪景色のフィンランドの風景が幻想的な前半、大都会のソウルが舞台の後半と背景はメリハリが効いているが、季節は共に冬で、二人の男女の孤独感が際立つ。キャリアウーマンだが障害を持つ我が子を懸命に育てる日々に疲れ、孤独でやるせない思いを

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