ローマ・カトリック教会関連施設内で聖職者による未成年者への性的虐待事件はもはや珍しくないが、シドニーで公表されたオーストラリア教会の聖職者の性犯罪調査王立委員会の暫定報告はやはり衝撃的な内容だった。
▲聖職者の性犯罪問題で揺れるバチカン法王庁(2011年4月、撮影)
オーストラリア教会で1950年から2010年の間、全聖職者の少なくとも7%が未成年者への性的虐待で告訴されている。身元が確認された件数だけで少なくとも1880人の聖職者の名前が挙げられているのだ。すなわち、100人の神父がいたらそのうち少なくとも7人が未成年者への性的虐待を犯しているという数字だ。
同国王立調査委員会の最終公聴会が6日、3週間の日程で開催されているが、暫定報告書によれば、加害者の90%は男性。その内訳は約32%が修道僧、30%が神父、29%が教会関連施設内で働く平信者、5%が修道女となっている。犠牲者の平均年齢は少女で10・5歳、少年で11・5歳だ。被害者数は4444人。
報告書によれば、教会側は事件が発覚すると、性犯罪を犯した聖職者を左遷する一方、事件については隠蔽してきた。だから、事件が発生し、加害者が実際告訴されるまで平均33年間の年月がかかっているのだ。教会が組織ぐるみで事件を隠蔽してきた実態が浮かび上がる。
オーストラリアのシドニー大司教区のアンソニー・コリン・フィシャー大司教は「驚くともに、
コメント