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豊洲移転は築地を使うよりはるかに安上がりだ

経済ニュース

おときたさんの記事はおおむね正確だが、細かい話が多くてわかりにくいので、ポイントだけ書く。日経まで「豊洲の収益は68億円で費用は166億円なので98億円の赤字」と報じているが、彼もいうようにこれは誤りである。端的にいうと、豊洲の減価償却費はサンクコストなので無視すべきなのだ。
左の図は東京都の市場問題プロジェクトチームによる豊洲の採算の試算だ。もとの図はごちゃごちゃしていてわかりにくいので豊洲だけ切り取ると、初年度に予定される収益が68億円。費用166億円のうち減価償却が71億円だが、これはすでに発生した固定費(サンクコスト)5884億円のうち、償却資産のコストを分割して繰り入れている帳簿上の費用なので、無視してよい。
減価償却を無視してキャッシュフローでみると、図のように毎年の費用は95億円だから、収益68億円から差し引いて毎年27億円の赤字になる。それより重要なのは、日経の記事も書いているように、築地の跡地を売却すれば4386億円で売れると見込まれることだ。これを建設費5884億円から引くと、固定費は約1500億円に圧縮できる。
この売却代金を耐用年数50年で割ると1年あたり30億円の利益だから、27億円の赤字と相殺できる。移転しないと築地の売却代金が入ってこないので、4300億円の損になる。要するに減価償却を無視して土地売却益を考えれば、豊洲がはるかに安上がりなのだ。
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