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「姥捨て」という都市伝説

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=J1H2_WoQIEI&w=560&h=315]
世の中には、意外に根も葉もない都市伝説が受け継がれているものだ。「姥捨て山」というのもその一つで、これは深沢七郎が『楢山節考』で創作した物語であり、そんな歴史的事実はまったく存在しない。
もちろん人口問題は昔からあった。日本の人口は江戸時代に急速に増えたが、1700年ごろ2600万人で止まり、それ以降150年間ほとんど増えなかった。これは偶然とは考えられない。人口問題を解決した方法は、姥捨てとは逆の子捨てである。もっとも多い方法は「水子」、つまり乳児を捨てることだった。
これは合理的である。老人を殺すのは大変だし、捨てても村に戻ってくるが、乳児は放置するだけで死んでしまう。速水融『歴史人口学で見た日本』によると、1750年以降の記録から確認できる乳児死亡率は21%で、これが当時の日本の平均に近いと彼は推定している。これはいま世界最高のアフガニスタンより高い。
もう一つは、速水氏が都市アリ地獄説と呼んだ現象だ。江戸時代の人口を推定すると、農村の人口が増える一方で、江戸が100万人、大坂と京都が各50万人で、ほとんど増えていない。この原因は都市の衛生環境が悪く、伝染病などによる死亡率が高かったためだと思われる。ある村の記録では、奉公人が都市

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