フリーランスの準委任契約は理不尽
フリーランスとして働く上で、多くの案件は「準委任契約」で結ばれる。これは雇用契約とは異なり、業務の遂行を目的とするが、成果物の完成義務がない契約形態だ。しかし、この契約形態には多くの理不尽な点が存在する。まず、クライアント側の都合で簡単に契約を打ち切られる点だ。企業側は「フリーランスだから柔軟な契約ができる」という都合の良い解釈をし、プロジェクトの状況が変わったり、期待した成果が出なかったりすると、あっさりと契約終了を通告してくる。しかも、契約期間がまだ残っていても、一方的な解除が許されるケースが多い。フリーランス側からすれば、突然の契約終了は収入の途絶に直結するため、大きなリスクを抱えることになる。一方で、こちらから契約を終了しようとすると、クライアントは不満を示すことが多い。例えば、新しい案件を見つけたので契約満了とともに辞めたいと言うと、「あと数ヶ月は続けてほしい」と言われることがある。あるいは、事前に通知しているにもかかわらず、「こんなに急に辞めるのか」「引き継ぎが大変だ」と文句を言われることもある。企業側は自由にフリーランスを切れるのに、フリーランス側が辞めるときは非難されるというのは明らかに理不尽だ。さらに、準委任契約では「成果物の納品義務がない」というのが建前だが、実際にはクライアントから暗に納品を求められることが多い。「〇〇までにこの機能を仕上げてほしい」といった要
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