世の中にたえて政府の借金(国債)なかりせば国民の貯蓄は・・・・
最初に、誰かの借金(負債)は誰かの貯蓄(資産)である。当たり前すぎて、誰も意識しないが、それだけにそのことを忘れがちになる。よく、『政府の借金が1311兆421億円、国民1人あたりで単純計算すると約1085万円の借金を背負っていることになる。』などという記事がある。まやかしだとわかってきたのに、まだそれを書く記者がいる。それを書くことで財務省の覚えがめでたくなって、情報をもらえるからだろう。わかっていても、こびるしかしようがない。同情する。しかし、それがまやかしだと皆知るようになってきたので、次はどうなってきたかというと、『財源がなければ、国債を発行して借金するしかない。将来世代にツケを回すな』などということになる。日本の場合、政府(まやかしのため"国"と呼ぶ)の借金は、国民の貯蓄である。つまり、国民は将来世代に貯蓄という資産を残していることになる。将来世代に借金のツケをまわすのではなく、貯蓄という資産を残しているということを理解しておかねばならない。しかし、『将来世代にツケを回すな』などというまやかしが、国会でも平気で通っている。次のグラフは、家計の純金融資産(貯金など、不動産など実物資産は含まず)の推移である。"純"というのは、資産(貯蓄など)から負債(住宅ローンなど)をひいたもの。2000年頃は1000兆円であったが、今は1800兆円近い。金融資産なので、誰かに貸している資産
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