2009年から2012年にかけて、多くの既存薬が特許切れを迎え、ジェネリック医薬品の台頭は間違いない。これのみならず、規制の強化、訴訟の頻発など、製薬業界は逆風にさらされている。とりわけR&D生産性の低下は、いわゆるビッグ・ファーマにおいて深刻で、もはや回復不可能ではないかと言う専門家もいるほどである。グラクソ・スミスクラインは2000年当時、後期開発段階にある医薬品数で業界最低レベルだったが、当時のCEOによるR&D部門の大改造によって、現在そのR&D活動は、他社の2、3倍の生産性を誇るまでに復調した。すなわち、肥大化したR&D部門をリセットし、創薬プロセスを再構築し、R&Dのみならずリーダーシップ能力を備えた人材を重視する一方、かつてのような科学的情熱あふれる組織への再生に着手した。同社の取り組みは、業界を問わず、画期的イノベーションを切望する企業で参考になるだろう。
Source: ハーバード
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グラクソ・スミスクライン:R&Dの再生 – バックナンバー
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