「コーヒーの2050年問題」をご存知だろうか。今後も気候変動が続くと、2050年までにコーヒー豆生産量の約6割を占めるアラビカ種の栽培適地が半減し、コーヒーを気軽に飲めなくなる日が来るかもしれないというのだ。この問題を国際的なコーヒーの研究機関「ワールド・コーヒー・リサーチ」(WCR)が2015年に提唱したことで、コーヒー関係者の間に徐々に広まっていった。アラビカ種は、赤道をはさむ北緯と南緯25度の「コーヒーベルト」と呼ばれる一帯で栽培されている。中南米やアフリカに加え、ベトナムやインドネシアなどのアジアでも盛んに栽培が行なわれてきた。ところが、アラビカ種は暑さにも乾燥にも弱い、とてもデリケートな品種であることから気候変動の影響で、2050年までに栽培適地が半減する可能性が高いとWCRが警鐘を鳴らしている。
Source: 現代ビジネス
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