エフェクチュエーション5つの原則、日本企業の場合は?
エフェクチュエーション5つの原則について、海外企業の事例ばかりだったので、このシリーズの最後に、日本企業の事例を挙げて理解を深めてみたいと思います。確認のため、5つの原則とは、次の通りです。①手中の鳥の原則②許容可能な損失の原則③クレイジーキルトの原則④レモネードの原則⑤飛行中のパイロットの原則日本企業において、それぞれの原則がどのように現実のビジネスに適用され、成功に繋がったのか見ていきます。①手中の鳥の原則「今持っているリソースを最大限活用して行動を始める」企業は、外部リソースの獲得を待つのではなく、手元にあるものを基盤として事業をスタートします。事例: ソニー(トランジスタラジオの開発)• 背景: 創業当初、ソニーは限られた資金と技術リソースしかありませんでした。しかし、アメリカで発明されたばかりのトランジスタ技術に注目。• 手中のリソース活用: ソニーは、自社の小規模なエンジニアリングチームと初期資金を活用して、トランジスタ技術を小型ラジオに応用する方法を模索。• 結果: 世界初のトランジスタラジオを製品化し、携帯型ラジオ市場を創出。これが同社の国際的成功の基盤となりました。②許容可能な損失の原則「リターンを最大化するよりも、損失を最小化する」初期段階では、リスクを最小限に抑えつつ実験を繰り返すことで成
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