「美容室専売品」をECで売る。この「ウルトラC」とも言える仕組みを完成させ、急成長させているのが美容室専用のヘアケア製品やヘアカラー剤などを製造・販売する化粧品メーカー、ミルボンだ。
2021年にスタートした会員制のECサイト「milbon:iD(ミルボンアイディー)」は、わずか3年で出荷額が16億4000万円を超え、現在の会員登録者数も80万人を超えた。
企業の成長につながった施策や事業を切り口に、そこに秘めたマーケターの想いや思考を追っていくDIGIDAY JAPANのインタビューシリーズ「LOOK INSIDE!―マーケターの思考をのぞく―」。今回はミルボン経営戦略部 デジタル戦略グループ 統括マネジャーの蓑原弘樹氏に躍進の背景を聞いた。
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美容室の成功支援が絶対条件
DIGIDAY編集部(以下、DD):まずはB2B2C型オンラインストアmilbon:iDについて教えてください。
蓑原弘樹(以下、蓑原):milbon:iDはミルボンの商品を取り扱っている美容室に来店された方向けの会員制ECサイトで、「美容室専売品」を取り扱っています。本来なら、お客さまが美容室に行かれた際に、ご自身の髪質や
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