KPIを活用して目標を具体的な行動に落とし込む
目標を達成するためには、単に大きな目標を掲げるだけでは不十分です。それを具体的な行動と計測可能な数字にまで分解する必要があります。そこで活用されるのが「KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)」です。KPIは、目標達成に向けた進捗を具体的に測るための指標であり、最終目標を現実的な行動に落とし込むツールとなります。たとえば、売上を年間1億円にするという目標を設定したとします。この目標をそのままにしていては、どこから手をつければよいかわからず、進捗の管理も難しくなります。しかし、KPIを設定することで、目標を細分化し、達成に向けた具体的な計画を立てることができます。まず、年間1億円の売上を達成するには、月間で約833万円の売上が必要です。さらに、この金額を週単位や日単位に分解し、具体的な行動を考えます。たとえば、1件の平均取引額が10万円の場合、月間では約84件の取引が必要となります。これを週単位にすると21件、1日あたりでは約3件となります。このように具体的な数値まで落とし込むことで、日々やるべきことが明確になります。次に、KPIを元に行動指標を設定します。1件の成約につながる商談数が5件必要だと仮定すると、月間では420件の商談が目標となります。この数値を基に、1日あたり何件の顧客にアプローチすべきかを計算し、営業チームの行動計画を具体化します
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