ピーター F. ドラッカーは、まさしく世界中のCEOの「先生」であった。その生徒には、ジャック・ウェルチ、アンディ・グローブ、盛田昭夫など、産業史に名を残すCEOも多数おり、P&Gのアラン・ラフリーもその一人である。ラフリーは2000年にCEOに就任して以来、ドラッカーが定義した「CEOの仕事」、すなわち「重要な外部者を定義する」「『我々の事業は何か』『我々の事業ではないものは何か』について問う」「現在と将来のバランスを図る」「組織の価値観と基準を確立する」にのっとって窮地にあったP&Gの改革に取り組み、みごと再建を果たし成功した。本稿では、ラフリーみずからが、現在からCEO就任当時までを振り返りながら、CEOが何をしなければならず、また何をしてはならないのかを論じる。
Source: ハーバード
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