「103万円の壁」国民民主党の主張を指摘するだけの記事part2
まずは国民民主党・玉木雄一郎氏のポストをどうぞ政府は、今年度2024年度の税収が73.4兆円に達し、5年連続過去最高になるとの見通しと公表しました。予想したとおりです。2024年度は、5兆円規模の所得税の「定額減税」を行なってなお、当初予算の税収見積もり69.6兆円より3.8兆円も上振れる見通しです。実は、税収の上振れは、今年度だけの話ではありません。過去4年間の税収の上振れ額を記すと以下の通りです。2021年度 +9.6兆円2022年度 +5.9兆円2023年度 +2.5兆円2024年度 +3.8兆円平均で言うと、毎年4〜5兆円程度の税収の上振れを出しています。これは、インフレと賃上げによる「ブラケットクリープ現象」が起きていることを表していると言えます。デフレからインフレに経済のステージが変わったことによって、GDPの伸びに対する税収の伸びの感応度が大きくなっており、結果的に、税金を予定より「取り過ぎている」状況が生じていると言えます。難しい言葉を使えば、税収弾性値が恒常的に上昇しています。具体的には、政府は税収弾性値を1.1で計算していますが、過去28年間の税収弾性値の平均は2.7程度です。税収弾性値2.7を使えば、政府の見通しより、毎年4〜5兆円ほど税収は増える計算になるし、実際、同程度の税収の上振れが発生しています。国民民主党の提案する所得税の基礎控除の引き上げは、こうし
コメント