EUにおける使用済自動車関連規制はどうなる?日本のサーキュラーエコノミー推進ポイントは?
本記事は、EUの政策・規制に詳しいCircular Economy Hub(サーキュラーエコノミーハブ)の藤原ゆかり氏と、メーカーと自動車販売店を接点としたサーキュラーエコノミー活動を推進するトヨタ・コニック・プロの伊藤学氏に、EUで現在調整作業が進められている自動車のサーキュラーエコノミー関連の規制について、そして日本との違いを踏まえた今後の展望をお聞きします。聞き手は電通サステナビリティコンサルティング室の田中理絵です。
(左から)藤原ゆかり氏、伊藤学氏
<目次>
▼EUのELV規則案、いつからどうなるの?自動車メーカーの反応は?
▼消費者浸透と「行方不明の自動車」
▼反対があっても規制が進められる欧州と、今後の日本のポテンシャル
EUのELV規則案、いつからどうなるの?自動車メーカーの反応は?
──藤原さんから、EUの自動車に関する政策・規制についての状況を教えていただけますか。
藤原:昨年欧州委員会からELV規則案(※1)が発表され、日本の自動車業界も非常に注目をしています。業界にとっては産業の方向性を左右する重要な規制だからです。
※1=ELV規則案
Proposal for a Regulation on circularity requirements for vehicle
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