コーポレート機能のさらなる高度化には「右脳人材」の活用がカギ
グループ組織再編のトレンドは時代とともに移り変わってきましたが、この20年で特に重要視されてきたのが、「コーポレート機能の効率化・高度化」です。
本稿では、長年さまざまな企業のグループ組織改革や機能再編を支援してきた電通コンサルティングの福田克彦が、グループ組織再編のトレンドを振り返るとともに、今後のコーポレート機能高度化における「右脳人材」の重要性を説明します。
<目次>
▼グループ組織再編におけるトレンドの移り変わり
▼コーポレート機能効率化・高度化のトレンド
▼電通グループを例に、コーポレート機能の効率化・高度化を考える
▼コーポレート機能をさらに高度化するため、「右脳人材」を活用する
▼まとめ:コーポレート部門にこそ右脳人材を
グループ組織再編におけるトレンドの移り変わり
グループ組織再編のトレンドは、経済環境、技術トレンド、国内/海外の政治力学などの影響を受けて、時代ごとに変遷してきました。
20年前、10年前、そして最近の動向を比較すると、それぞれ異なる背景や目的が見えてきます。
小泉政権の構造改革路線は、加速する経済のグローバル化と、バブル崩壊後の金融不安の長期化が背景にありました。2000年代に進んだ規制緩和は、その象徴的な政策の1つです。“官から民へ”のスローガン
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