民主主義経済の理想 その2②機会の平等 まず子供たちのために機会を平等にすることは、重要な政治課題だ。機会を平等にすることは、国家の根幹をなす人的資源をより有効に活用していくことにつながる。貧しい子供たちが学ぶためには、富の再配分が伴う。平等も推進しながら経済成長も促進していく政策が不可欠だ。③雇用 完全雇用を維持するためにマクロ経済政策を採用すべきだ。たとえばヨーロッパは、雇用の創出や経済成長を考えるよりもインフレばかりを懸念し、中央銀行がインフレ抑制を最も重視し、安定化協定によって刺激的財政政策を進めにくくしている。スウェーデンのように労働市場を最も手厚く保護している国は、労働市場の効率が極めて高い。完全雇用のために、働く意思のあるすべての人に適正な職を提供し、教育や職業訓練プログラムを開発して職業の流動性を高める必要がある。いうまでもなく、意欲は職場環境や労働条件の改善が更なる意欲を生み、企業や社会にとってもプラスに還元され景気も循環する。国の経済、企業の繁栄は労働者の環境を整えることにある。 (人間が幸福になる経済:ジョセフ・スティグライツ)続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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