いま「脱・無難」がZ世代に響く。ナターバターの SNS 投稿に見るブランド力学
記事のポイント
ナターバターなどのブランドは、奇抜で無秩序なSNS戦略を展開し、Z世代の心を掴む新たな手法を確立している。
「ネジの外れた」アプローチがほかの世代の顧客に与えるリスクは懸念されるが、実際には購買行動に大きな影響を与えない可能性が高い。
SNSトレンドが急速に移り変わるなか、奇抜さの持続可能性と他ブランドとの差別化が課題となっている。
かつてブランドは自社のソーシャルメディアページを念入りに管理し、ピカピカに磨き抜かれたコンテンツと職人気質を披露していた。
しかし、それも昔の話だ。振り子はいまや正反対に振れている。デュオリンゴ(Duolingo)、ダンキン(Dunkin’)、スクラブダディ(Scrub Daddy)、ナターバター(Nutter Butter)などのブランドは混沌や無秩序をむしろ積極的に取り入れ、Z世代のオンライン極振り文化やネットスラングなどはソーシャルに取り組む際の標準的な手法となりつつある。
ナターバターの「謎めいた」SNS投稿が話題に
つい最近のこと、モンデリーズ(Mondelez)が所有するピーナッツバタークッキーブランドのナターバターは謎めいたツイートやピーナツバターまみれのお化け屋敷動画をSNSに投稿し、メディアの見出しを賑わした。米紙ニューヨークタイムズ(The New York Times)はナターバターのアプローチを「
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