起業で提供する価値=これまでになかったものか、あるもののアップデート。
事業を始めるということは、顧客を創造すること、である。P.F.ドラッカーの有名な言葉だ。では、どこに顧客が居るのか?となる。これまでに無かった新しいサービスを提供する産業を創る。これは、大変、骨が折れる。だが、新しいゆえに、ブルーオーシャンであり、ファーストペンギンは大きな富を手にできる可能性がある。プラットフォームを創る側のポジションが得られやすいからだ。私が起業した国内エビ陸上養殖事業はここに該当する。ならば、新しい産業が国内に根付くには、どんなデザインが最適か?を考えた。この結果、全国に42万ヘクタールある、といわれる耕作放棄地を使えば良いのではないか?と考えた。これが、最初の一歩だった。知らぬ者の強み。第一原理(First Principle)から考えた結果だ。だが、よくよく知ったら、農地に手を出すのは、私が農政をよく知らなかったからだ。知っている者は手を出さない。なぜなら、農政ほど、戦後レジーム(Regime:体制・政治体制)の影響が色濃く残る産業は無い、といわれる。つい最近まで、農地は農業者しか、持てない、というルールがあった。つまり、親が農家でもなく、新規に農家になりたい者がなれない仕組みが講じられていた。さらに、法人が農地を持てるようになったのも最近である。現在では農地所有適格法人ならば、農地の所有者になれるが、この法人の出資者の過半は農業者である必要があり、取締役
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