世界広告主連盟(以下、WFA)が混乱に陥っている。その中心にいるのは、イーロン・マスク氏だ。
激変がはじまったのは、今年8月のことだった。WFAのメンバーは共謀してXに広告費を回さないようにしている。そう主張するマスク氏が、その不満を米国の法廷にぶちまけたのだ。当然、WFAはこの主張をはねつけ、法廷で争う構えを見せている。しかし、事情に詳しい3人の広告担当幹部(当然のことながら匿名)によると、この綱引きによりWFAには亀裂が走っているという。
訴訟の取り下げに向けて和解に熱意を見せるメンバーもいれば、バド・ライト(Bud Light)がトランスジェンダーのインフルエンサーとつながりを持ったことで生じた騒動に照らして、進歩主義的な価値観を企業が表明することをめぐって緊迫する論争に、マスク氏の主張がおよぼす影響を懸念して、マスク氏との距離を取ろうとするメンバーもいる。
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その一方で、政治的あつれきを生むビリオネアの気まぐれに、世界最大級の広告主が屈することで生じる危険な先例を恐れて、一歩も引かない構えを見せるメンバーもいる。[続きを読む]
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