世界的高級ブランドの売り上げ低迷が続く 中国 。ただし小規模都市の台頭など成長の余地はあり
記事のポイント
大手ファッションブランドのゼニア・グループ、第3四半期売上高は前年同期比で7%減少。
中国市場での売上が低迷し、成長回復には時間がかかる見通し。
高級品需要は「中国だけ」から欧米や中東に飛躍。ただ、中国は依然「贅沢な体験」が注目されている。
10月22日に報告された最新の決算によると、エルメネジルド・ゼニア・グループ(Ermenegildo Zegna Group)は第3四半期に、売上高が低迷している多くの高級ブランドと同様、売上高が7%減少した。ゼニアは、ファッションブランドのトム・ブラウン(Thom Browne)やトム・フォード(Tom Ford)とともに、その社名を冠したブランドで構成されている。
おそらく、報告されたなかでもっとも注目すべき指標は中国での売上高だろう。第3四半期の中国での売上高は22%減で、バーバリー(Burberry)やLVMHを含む高級ブランド企業が目の当たりにしている問題を反映していた。中国の高級品市場は、かつては高級品分野の成長のもっとも信頼できる牽引役のひとつだったが、現在は低迷が続いている。
同社CEOのジルド・ゼニア氏は、中国の高級品市場が直面している問題が1年以内に解消する可能性は低いと述べた。「中国は2024年にいくつかの困難な時期を経ており、少なくとも2025年前半もそれが続くと確信している」と、ゼニア氏
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