2024年3月期に過去最高の実績となった湖池屋。「大成長期に入っている」と話す佐藤章社長は、2016年に同社の社長に就任したが「凄腕マーケター」として知る人が多いだろう。湖池屋の社名変更から新CIへの刷新など、大改革を急ピッチで推し進め、V字回復を成し遂げた。
その戦略は「付加価値経営」にあった。「湖池屋プライドポテト」をはじめとする「商品のプレミアム化」に舵を切り、次々とヒットを飛ばしてきたのは、まさに「マーケター・佐藤流」の改革だ。価格競争からあえて離脱した戦略は、どのように生まれたのだろうか。
企業の成長につながった施策や事業を切り口に、そこに秘めたマーケターの想いや思考を追っていくDIGIDAY[日本版]のインタビューシリーズ「LOOK INSIDE!―マーケターの思考をのぞく―」。今回は、湖池屋躍進の裏にあるマーケティングの考え方について、佐藤社長に話を聞いた。
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「プライドポテト」は千載一遇のチャンス
DIGIDAY編集部(以下、DD):湖池屋の躍進が止まりませんね。社長に就任された2016年6月期の売り上げが約324億円、そ
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