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「金融財政政策雑感」no.35

 金融財政政策の有効性を分析する比較的新しいマクロ経済モデルに、利子率決定の分析ツールであるティラー・ルールを接合したモデルがある。筆者も各種の連載論考で、幾度か取り上げた。テイラー・ルールで市場利子率が決定されるとするアイデアと政策テイラー・ルールでは政策利子率が決定され、市場利子率は、その影響に誘導されるが、あくまで(金融)市場で決定されるとするアイデアが並立している。後者のモデルも定常均衡では利子率はテイラー・ルールそのもので決定されるので、この二つのアイデアの相異は重要ではあるが、理論的には、ことさら強調することでもない。理論的分析の価値はいずれのアイデアにもそれなりに存在する。実証的には、市場利子率がテイラー・ルールに沿ったものであるかが検討される。相反する局面が重要であることは論を待たない。このアノマリーがバブルを示唆していたことも多い。 ところが、前者のモデルでも後者のモデルでも、定常均衡では目標インフレ率は一般的には実現しない。(定常均衡は、インフレ率について予想値と実現値が一致する状態でもって定義される。)政府・中央銀行が共同のインフレ目標持って実現に向けて協力することが必要であることのマクロ経済的意味はこの点に関連している。今回は、前回no.34の主張を異なるモデルで敷衍している。続きをみる
Source: Note 起業ニュース

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