品質保証部=トラブル対応?その誤解が超キケンな理由
多くの会社で品質保証部は、どうも「問題が起きてしまった時に相談する部署」だと誤解されているようです。確かに、不良品が出たときやクレームが入ったときに、真っ先に品質保証部が駆けつける場面はよくあります。しかし、品質保証の本質を考えると、これは大きな誤解です。1. 品質保証部の本当の役割とは?品質保証部は、単なる「問題解決部署」ではありません。本来、品質保証部の役割は、問題が起きないように未然に防ぐためのプロセスや基準を作り、それを社内で徹底することにあります。つまり、品質保証部は、会社全体が良い製品を作り続けるための「予防線」なのです。例えば、新製品を開発するとき、品質保証部は最初からそのプロジェクトに関わり、設計段階でリスクを洗い出し、製造プロセスに潜む問題点を指摘します。これにより、製品が市場に出る前に可能な限りの不具合を取り除くことができます。こうして、顧客に対して安定した品質を保証するのが、品質保証部の役割です。2. 「相談しやすい部署」からの脱却ただし、品質保証部が「問題が起きてから相談する部署」として扱われがちな理由も理解できます。なぜなら、問題が発生すると、すぐに対処しなければならないというプレッシャーがかかるからです。結果として、問題が発生した後で品質保証部に駆け込むことが多くなるのです。しかし、これは問題の本質を見誤ることにつながります。もし、品質保証部が開発の初期
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