日本のまちづくり

日本が世界に先駆けて経験しているのは、少子高齢化であり、中心市街地の衰退、経済の停滞である。衰退する地域に対して、どう対処するのかは重要な課題であり、現在も経済成長の続きアジアの各国にあっても、将来的には直面する課題でもあるため、日本の経験から学ぶべきことは多いはずである。こうした視点は、日本をこれまでのように先進的な技術の国として追い求めるモデルとしてみるのではなく、先駆けて困難を体験し失敗もし成功もしながら格闘している姿から学ぶべきものを得ようとする視点である。「課題先進国」（小宮山宏2007）や「先駆者国家」（フィリップ・リプシー2022）として言及されてきた。衰退する地域に対して、大きな資本を投資した大規模開発を行い、メインとなる大規模商業施設があることで地区としてのポテンシャルを上げていく手法が従前の手法であり、再開発事業や土地区画整理事業として活性化のための都市計画事業として用いられていた。興味深いことに土地区画整理事業は、海外輸出もされ、インドネシアにおいてもバリ島において土地区画整理事業が行われた経緯がある。20年ぐらい前にバリの該当エリアを歩いたことがある。何か特別な事業が行われた場所と感じられるものは何もなかったと記憶しているが、土地区画整理事業自体は、道路の形状が不便であったり宅地の形状が不整形で開発が行われにくいエリアを対象に、道路や土地の形状を整理すること

リンク元