「紅麹」問題を受けて人事異動に踏み切った小林製薬。前会長・社長は辞任も、実質的には影響力を及ぼすことも懸念される
小林製薬は、紅麹問題の一連の責任をとり、会長と社長が辞任する。今年4月、社内に設置した「事実検証委員会」の報告で、小林章浩社長の指導力や、製造・品質管理など危機管理の問題点を指摘された。山根聡専務が代表取締役社長に昇格する。
代表取締役社長に昇格した山根聡氏(画像は小林製薬のコーポレートサイトから編集部がキャプチャ)
「紅麹」事件のてん末。小林製薬の対応は
創業家以外から初の社長選出
社長交代は、7月23日開催の臨時取締役会で決議した。同日付で小林一雅代表取締役会長が、8月8日付で小林章浩代表取締役社長が辞任する。
※記事は通販新聞が運営するメディア「通販新聞ダイジェスト」が7月25日に配信した内容をそのまま掲載しています
7月23日付で代表取締役会長を辞任し特別顧問となった小林一雅氏
8月8日付で代表取締役社長を辞任し、補償担当の取締役に就いた小林章浩氏
前社長・会長は辞任も、影響力は継続か
いずれも代表権のない役職に就く。小林社長は、危機対応でリーダシップを発揮できていなかった。会長は、直接の関与はないものの、職責が重いと判断した。
創業家以外からの社長就任は初めて。
小林一雅氏は特別顧問に就く。同社再建に向けて、
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