自然災害や大規模事故などの未曾有の危機に直面した時、想定外の問題が噴出し、現場は混乱に陥る。そこでは、規則やマニュアルに頼ったやり方は通用しない。このような状況下で、人々の心を一つにまとめて事態の収拾に当たるためには、何よりも強力なリーダーシップが求められる。ハリケーン・カトリーナやメキシコ湾岸原油流出事故の際に災害対策本部で全体の指揮を執ってきたタッド・アレンは、大きな危機の際には、一つの目的の達成に向けてみんなの能力を統合し、努力の結集を図ることが必要だと言う。また、期待される成果を達成するためには、過去の経験や原理原則に縛られずに、現実に起こっている問題の本質を見抜き臨機応変にメンタル・モデルを順応させることの重要性を説く。リーダーシップは最前線の現場でも、中央本部からでもあらゆる場所から発揮しなくてはならない。軍隊でもビジネスでも通用する、優れたリーダーの条件は、柔軟性、機敏さ、好奇心を持つことだとも語る。
Source: ハーバード
スポンサーリンク
非常時のリーダーシップ – バックナンバー
最近の投稿
- 「自分の収入=周りの友達5人の平均年収」となる理由
- 「進化した顧客志向」。社会との接点にフロンティアがある
- ポスト・パーパスの時代?志とマーケティングの両立へ
- サウナで大喜利!?日立製作所の企業広告がSNSやメディアで話題になったワケ
- 我々人間が「子供」を愛するのは純粋に「子供のため」ではない…人が自らを犠牲にしてまで「親族」を助ける本当の理由
- 「心理学/数学/経済学/社会学…最強はどれだ?」…人間の協力関係を制す“最高の戦略”を導き出した“20世紀で最も有名な実験”の衝撃
- “人間”が利他的なのは“遺伝子”が利己的だから!?…生物学者が唱えた「モラルと進化の謎」を紐解く衝撃の視点
- 「DNAの大半が“遺伝情報”を持たない理由」を完璧に説明する衝撃的な“発想の転換”…「遺伝子」は「人間」のために存在しているのではなかった!
- 「生存に不利」なはずなのに、なぜ我々人間には「モラル」があるのか…科学者たちが奮闘の末に解き明かした人類の進化の「謎」
- 全社の業務時間を80%削減、利益率換算で25%アップ 部署横断のkintone業務改善プロジェクトの極意
コメント