GoogleのChromeが7月22日、オンライン広告の生命線であるサードパーティCookieを段階的に廃止する計画の大幅な変更を発表したことで、アドテク業界が描いてきたシナリオは覆された。
そして、業界が不安にさいなまれ、平静を保とうと努力するなか、四半期決算の時期が訪れ、業界のリーダーたちは口々に、ウォール街を安心させるためのメッセージを伝えた。
要約すると、シリコン・アレー(ニューヨーク都市圏一帯に広がるハイテク産業の集積地)のCEOたちは肩をすくめているということだ。シリコン・アレーという呼び名は、シリコン・バレーの巨大テック企業の影響下にある業界関係者がいかに多いかを反映している。その多くはこれまでの売り込みを続け、一部はパブリッシャー主導の代替案を支持した。
トレードデスク(The Trade Desk)は8月8日の決算発表で、第2四半期の売上高が前年同期比26%の5億8500万ドル(約864億8200万円)に達したと発表した。CEOのジェフ・グリーン氏は、Googleが計画をやり抜くことはないと2020年に予言していたことを強調した(Chromeチームは2020年、2年以内にサードパーティCookieを廃止すると発表していた)。
グリーン氏はさら
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