ケネディ、ジョンソン両大統領時代に国防長官を務めたロバート S. マクナマラは、ベトナム戦争を泥沼化させた張本人としてアメリカ人の記憶に残っている。このベトナム戦争の悲劇のためにかすんでしまっているが、学界、産業界、政界とさまざまな場で活躍した彼の生き方はもっと注目されてよい。本稿では、ハーバード・ビジネス・スクール、陸軍航空隊、フォード・モーター、そして国防長官、世界銀行総裁という華やかな経歴を追いながら、統計分析など近代的な経営手法に明るく、その知識をもって軍の兵站効率やフォードの業績を劇的に改善した手腕を紹介すると共に、晩年マクナマラがベトナム戦争の誤りを受け入れ、過ちの原因を理解しようとしていたことにも触れる。近代経営の体現者ともいえるマクナマラを通して、その功績と限界を分析し、経営の目的を考える。
Source: ハーバード
スポンサーリンク
ロバート・マクナマラ：科学的経営の功罪 – バックナンバー
起業ウェブメディア
コメント