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もたざる経営で成長してきたセブン-イレブン・ジャパン

モノ言う株主との経営陣の対立、西武百貨店本店の売却、イトーヨーカ堂の大規模なリストラと閉店、そして今回のカナダのコンビニ会社からの買収打診など最近のセブン&アイ・ホールディングスには何かと話題を提供している。2005年にコンビニのセブン-イレブン・ジャパンとGMSのイトーヨーカ堂が中核となって誕生したセブン&アイ・ホールディングスだが、その戦略的な試みの多くは必ずしも成功とは言い難いと思う。(個人の感想です)しかしながらセブンイレブンについては国内においては未だにナンバー1であることは確かだ。では日本においてコンビニという業態を定着させて成功し成長したセブンイレブンの成功要因は何かと言うと、自分の考えでは「もたざる経営」に徹してきたということである。すなわちフランチャイズシステムであり、自ら土地や建物を取得してスタッフを雇いビジネスを展開する「直営店」方式ではなくそのあたりはオーナーに任せて利益を案分する。言い方悪いが事業のかなりのリスクをオーナーに寄せて、自分たちは何も持たない「もたざる経営」に徹したことだ。もちろんただ持たないだけでなくて、持たないことで新規オーナーの獲得や商品やサービスの開発に注力する、それによって得られた成功だと思う。さて次は、公表されているセブン-イレブン・ジャパンの財務諸表の数値を確認してみる。令和5年度期総資産2兆2144億円 純資産1兆6281億円

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