優秀な人材が転職先でも高業績を収めるとは限らない。むしろ、転職後の業績は長期的にも短期的にも著しく低下することのほうが多い。おしなべて転職には、家庭生活と社会生活の激変、新たな企業文化や社内政治への順応など、変化に伴う代償がつきまとう。にもかかわらず、これらについてよく考えず安易に決めた転職によってキャリアを台無しにしてしまうケースが後を絶たない。筆者らが、50以上の業界から集めた400人のエグゼクティブ専門のヘッドハンター、40カ国の経営幹部500人あまり、多国籍企業15社の人事部門責任者を対象に行った調査によれば、転職者は、下調べが不十分、お金に釣られて、現状から逃れるため、自分を過大評価する、目先のことしか考えない、という5つの過ちを犯していることが明らかになった。これらを踏まえ、リスクと現実を慎重に評価すれば、少なくとも大失敗となる転職を回避できる。
Source: ハーバード
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