ある寝具ブランドが「 トレーサビリティ 」にこだわる理由

記事のポイント
ボル＆ブランチは顧客が商品の生産地を追跡できるトレーサビリティツールを導入。

トレーサビリティは特に家具や家庭用品業界にはまだ広まっていない。

しかし今後ブランド各社はサプライチェーンの透明性を示していく必要がある。

ボル＆ブランチ（Boll & Branch）の1組のシーツはインド国内の複数の施設を経由して米国の店舗や家庭に届く。糸はタミル・ナードゥ州の太陽光発電による施設で紡いだものかもしれないし、ある女性がマドゥライに設立した事業所で織り上げられたのかもしれない。その事業所は地元の女性たちの経済的な自立を何十年も支援してきた。そしてあるいは、コルカタにある家族経営のゼロ・ウェイストの仕立屋が仕上げたのかもしれない。
同社関係者たちはこうした情報を常に見ることができていたが、オンラインで7桁のロット番号を入力することで顧客も自分の買った商品がどこで生産されたのかを正確に調べられるようになった。
ボル＆ブランチの共同創業者でCEOを務めるスコット・タネン氏は、「トレーサビリティ・ツール『オリジントラック（Origin Track）』の役割は、我々が持つ情報を顧客に提供することだ」と語る。「どんな顧客でも商品を調べることができ、産地だけでなくなぜ当社が特定のパートナーと提携しているのか、そのパートナーの強みは何なのかを知ることができる」。

リンク元